グループ概要

ご挨拶GREETING

中村 幹夫

青洲会は、1984年5月に、創設者であり初代理事長である上野義博医師によって、長崎県北松浦郡田平町(現・平戸市田平町)に「青洲会病院」として創設しました。

創設当時の病院規模は 100 床で、「いつでも、どこにでも、誰にでも医療を!!」を医療理念として、「地域保健部」を設置し「地域に出かける医療」を合言葉に、その後も、生活支援型の急性期病院として機能してまいりました。1993年12月には、救急救命医療を主眼に、福岡青洲会病院を福岡県糟屋郡粕屋町に開設いたしました。今では、災害拠点病院としての機能も担っております。2011年10月には、福岡地区では福岡青洲会病院の救急医療、長崎地区では青洲会病院のへき地医療への貢献が評価され社会医療法人に認定されました。

青洲会グループは、昨年創立40周年を迎えました。わずか3名の医師で始まった青洲会は、今や職員1,500名を超えるグルー プとなりました。2022年に立案した中期(3年)経営計画では、コロナの影響もありましたが、ほぼ事業計画を達成することができました。おかげさまで一歩ずつ50周年に向けて着実に前進いたしております。

しかし医療を取り巻く環境は、人口減少・高齢化・ 働き方改革に伴う働き手不足、物価高騰など様々な問題が生じ厳しさを増してます。私たち医療・介護に携わる者にとっても他人事ではありません。これまでは、職員の使命感に支えられ続けた面も多々あったと思います。

これからも事業継続のためには、如何に次の時代を担っていける人材を育成することが出来るか否かが重要な鍵を握ってくると考えております。

そのために、現在「人をつなぐ、地域をつなぐ、未来へつなぐ」というスローガンで2025~2028年度の中期計画を策定中です。その概略だけでも説明いたします。

平戸市では、2020年の29,385人から、2050年には14,473人に半減するという人口推計が2023年12月厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所より公表されました。急速に進む人口減少・少子高齢社会を前提に、「平戸市における医療提供体制のあり方検討委員会」が昨年11月に発足され議論もスタートしました。会議の内容は平戸市のホームページで閲覧できます。青洲会病院、ひらどせと、鹿町福祉村としては、外来・病棟・在宅をシームレスに繋いで地域との関わりを大切にした医療介護提供体制の構築を目指していくことで地域に貢献していけるのではと考えております。

福岡地区では、2040年までは人口増加が見込まれます。今年は福岡青洲会病院が、地域医療支援病院として3年目を迎えます。回復期病棟を急性期病棟に転換して213床全病棟が急性期となります。これを運営し継続していくためには、まず粕屋医師会が進めている粕屋地域医療ネットを介して、周辺医療機関との連携強化に努めていかなければなりません。更には、入所・入院設備を有する「百年橋リハビリテーション病院、青洲の里、青洲の華、青洲の風、青洲のあかり」が、また通所系では粕屋在宅ケアセンター、志免在宅ケアセンター、百年橋在宅ケアセンターが受け皿となります。まさに地域包括ケアシステムの機能を極限まで発揮させることと考えております。

この中期経営計画を達成するための要諦は、既存の枠組みにとらわれず、垣根を取り払い、今まで以上にコミュニケーションをとりながら部門間のコラボレーションを強化 し、革新的なアイデアが自由に飛び交い、多様性を受け入れ一体感のある法人を目指していかなければなりません。とにかく「コミュニケーション」をとりながら次世代の人材を育成していくのです。こうしたアプローチが私たちの成長と革新をさらに加速させると思います。青洲会グループは、全てのスタッフの幸福を追求する組織となり、同時に社会に貢献することを目指しております。結果として、地域の皆様にとって必要とされる存在となり続けなければなりません。今後も「思いやりと謙虚さ」の心を大切にし「コミュニケーション」を密にとりながら事業運営に取り組んでまいります。

理念PHILOSOPHY